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松原賢・日月空海図


1986年9月、東大阪の地に上方銀花が誕生して、35年になる。
その間、東京で繰り広げられているアート・工芸のエッセンスをこの地に紹介して来た。

松原賢は2度のIppodo New Yorkの個展を成功させ、「日月空海図」は美術館に収蔵された。
そのニューヨークのエネルギーをそのまま上方銀花に持ち込むことになった。
晩年の林屋晴三氏は松原の絵を彼の茶会に毎回設えた。

2人は気が合う師弟のようで、「賢さん、おはよう」とモーニングコールで朝が始まったと言う。
その林屋氏に「空海」と言うお題を与えられ 松原は高知・室戸岬 御みくろど厨人窟を訪れた。
洞窟から空海が見たであろう空と海、松原賢の「日月空海図」が出来た。

太陽と月、空と海と波、松原賢の世界を 上方銀花の皆さまにお届けできる事は喜びであり、
35年の年月を想い、感謝の形となれば嬉しい。

一穂堂 青野 恵子

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