誉田屋源兵衛(こんだやげんべえ)
Kondayagenbei
[十代目山口源兵衛]
1980年 誉田屋山口源兵衛十代目襲名。「帯づくり」に専念
1985年 全国の原始布を素材として個展を開催。以後、インド、東南アジアの野蚕糸を帯に用いる
1994年 京都六条の江戸末期の町屋にて創業260周年展
2002年 「かぐや、この繭。小石丸」展(草月会館)。
小石丸企画に対して、日経優秀賞受賞。日本の原種小石丸の復活と継続、日本の染織技術の活性化に努める
2004年 廣誠院にて羽良多平吉(コンピュータグラフィックス)、細見美術館個人コレクションとともに、「能を織る」三人展開催
誉田屋源兵衛は、織・染の高い技術をもつ織物創作で260年の歴史をもつ帯問屋。 この長い年月を帯問屋として続けられたのは、伝統の技を高め乍ら新しい帯を求め、常に戦ってきたからこそといえます。 10代目山口源兵衛は、卸中心の商売を脱皮し、自分のイメージを大切にした物づくりの問屋としてすすむことを決意しました。日本の伝統的着物文化を現代に生かしたうえで、さらなる発展のために革新的な挑戦を続け、新たな価値観を備えた帯づくりに情熱を注いでいます。「精神的には、いつもハングリーです。イマジネーションが澱んだら終わりです。」と山口氏は語ります。 また、誉田屋源兵衛は未来を見据え、職人を育てています。60歳でやっと誉田屋の認めた帯職人になれると…。誉田屋源兵衛が研究、素材を探し、究極の織り方を求め続けて美しく蘇らせた扁平糸、唐織、紙布等の織りの帯をご紹介します。