アジアの更紗帛展

「きもの、帯、ショール…海を渡った美しきものたち」

この明るさのなかへ　ひとつの素朴な琴をおけば
秋の美しさに耐えかねて　琴はしづかに鳴りいだすだらう
「素朴な琴」八木重吉

美しいものには国境はありません。
インドで生まれた更紗は、シルクロードに乗って西へ東へと運ばれ、
シャム、ジャワ、中国、そして日本でも南蛮渡来の名物裂として
茶人に珍重された更紗は、やがて日本文化と結ばれ異国情緒あふれる
和更紗が生まれました。
更紗に心惹かれる秋に、上方銀花に花開く、美しく愛しきものたち…。
きものや帯に溶け込むように少しスパイスを加えた、上方銀花好みの
作品を集めました。洋装にもよく馴染むショールも届きます。
手仕事の美しさに、酔いしれて頂きたく存じます。