伊兵衛織工房 高林淑子(いへえおりこうぼう たかばやし としこ)

IhekobouToshiko Takabayashi


伊兵衛織は素材の糸、色合い、柄ゆきのどれもが独特の雰囲気を持ち、熟練した職人が真心を込めて染めから織り上げまで、一貫した手作業で一点ずつ仕上げていきます。大きな特徴は、2匹のさなぎが寄り合って、ひとつの繭を作り上げた玉繭から手紡ぎした玉糸を、一般の紬と比べ、4倍程の太さに拠り合わせた糸を使用している点です。玉糸を紡ぐ時に、糸が絡まりあって出来る自然な節と、太めの糸が、絹らしくない素朴さと立体感のある手織物を生み出しています。その、深みのある配色の縞や格子の柄には日本人の培ってきた伝統的な美しさが息づいています。
高林さんは白洲正子さんや白洲正子さんに織を指導した柳悦博さん(柳崇の父親)等と親交を暖め、柳悦博さんの長男・柳崇をはじめ添田敏子等の染めと伊兵衛の織で絶妙なコーディネートもなさってきました。

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